ノウフク連携とは・・・
ノウフク(農福)連携とは、農業と福祉のつながりで地域の課題を解決する取り組みです。自然環境にも左右されるため、難しいこともありますが、自然との共存は、今や世界的にも皆で考えていかなければならない課題だと感じています。
リハビリテーション・教育を通して、地域における多様な人々との連携が共生社会への下支えであり、農作業を通じた多様な人々が参加できる社会の仕組み作りに向けた活動です。
ノウフク(農福)連携とは、農業と福祉のつながりで地域の課題を解決する取り組みです。自然環境にも左右されるため、難しいこともありますが、自然との共存は、今や世界的にも皆で考えていかなければならない課題だと感じています。
リハビリテーション・教育を通して、地域における多様な人々との連携が共生社会への下支えであり、農作業を通じた多様な人々が参加できる社会の仕組み作りに向けた活動です。
障がい者特性に応じた多岐にわたるわたる仕事をご提供出来ます。外での仕事はリハビリにもなります。その他、運動不足解消・体力増強・健康の維持ができます。
働き手の確保にもなりますし、農地減少の歯止めになります。
美味しい野菜のロスをなくすため、たしざんでは、農耕班と厨房班とのコラボによる6次産業化に取り組んでいます。
1次産業(生産:農耕班)×2次産業(加工・製造:厨房班)×3次産業(販売)=6次産業
心の不調を訴える4つの要因(不眠・不安・過労・孤独)をノウフクたしざんで解消できます。
利用者さんは、適度な農作業をすることで、服薬されなくても不眠・過労を解消されています。
不安・孤独も農耕班の仲間と毎日農作業を行うことでピアサポーターのような関係が築かれ、自然の効果もあり、元気になっていきます。
反復性による安定性の向上:反復性=安定性であると考えています。畑では大変落ち着いて作業ができる利用者さんもいます。
コミュニケーション能力の向上:例えば、職員と利用者さんは収穫の際、野菜の大きさについて必ず確認します。
「これは大きいから大丈夫だよね?」「これはまだ小さいね」というコミュニケーションが毎回発生します。
こうしたやり取りを毎回するうちに自然とコミュニケーションが取れていく利用者さんもいます。
小さいお子さんが畑でたしざんの利用者と一緒に作業をするとする:そのお子さんは、障がい者とみず、少し変わったお兄さん・お姉さんという感覚を持ちます。
この感覚がそのお子さんが大きくなったときに障がい者への差別・偏見への解消につながっていくのではないでしょうか。
今まで障がいを持っている人を見たことも聞いたこともないという地域の方が少しずつ減らせることができる自然の環境がノウフク連携事業です。
全部お膳立てされている作業ではない。収穫された野菜だけを販売するとか、加工するというのではなく、自分たちで畑を耕し、種をまき、定植・間引き・収穫・販売・後片付けまで自分たちで最初から最後まで行うことが出来るところが好きです。たしざん福祉作業所は人間関係がよい。
農耕班では1年を通じて利用者さんが農作業をしています。畑で利用者さんと共に農作業を行うボランティアさんを募集しています。都内で四季を感じながらの農業は楽しくやりがいがあります。未経験の方でも大丈夫です。
2014年に家族で始めた体験農園でした。重度の知的障がいを持つ息子は何も出来ませんでした。
例えばトマトの収穫では青いトマトも赤いトマトも全て収穫してしまいました。
でも毎年繰り返し、根気よく寄り添っていく内に、数年後には、本人も「あか・・・」と言いながら赤いトマトだけを収穫できるようになってきました。
こうして、農作業をしながら、自然と物の名前を覚えていったのです。
また、視覚的、体験的に作業工程が理解できるようになってきました。
そして、作業を繰り返しながら、少しずつ作業に慣れ覚えていきました。
他にも細かい作業や鍬の使い方もとても上手になりました。
こうした経験を経て、2016年には、練馬区都市農業課長(当時参与)と障害施策課長と共に、区内の農家さんと熊谷の農福を実施している作業所を見学に行きました。
ただ、その当時は、生産緑地法による高いハードルがあり、農福連携の難しさを突き付けられました。一時は、水耕栽培へ転向しようかと、群馬の水耕栽培工場まで見学に行きました。
しかし、その工場では、植物には良い環境でも、障がい者にはつらい環境になっており、やはり自然の下でのノウフクを目指していくこととしました。(現在、農耕班は、洲崎福祉財団様からの助成で、この水耕栽培にも挑戦しています)
その後、2017年NPO法人たしざん設立。なかなか進まないノウフクを尻目にふくしパン工房たしざんOPENとなりました。ノウフクも諦めずにねりまde女子マルシェに参加させて頂いたり、区内の農家さんにお願いに周ったりの苦難の日々が続きました。
2018年~2019年にはノウフク勉強会も開催し、そこで、のうふくイガさんの畑の五十嵐先生と運命の出会い!後のたしざん福祉作業所開所後の業務提携となっていくのです。
2019年には助成金を頂き(森村豊明会様より)農福資料館も作ることができました。そこで野菜販売をはじめ、徐々にノウフクたしざんが浸透していっているように思います。
皆様のご支援と応援に心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
2023年2月より西大泉の畑を農地法第3条申請により農家さんより貸借し、たしざん畑で活動しています。
施設外就労で農家さんのお手伝いをしています。昨年度は、森村豊明会様等より、助成金を頂き、ハード面で充実することが出来ました。
令和6年度は自然栽培パーティーの会員として職員が農作業技術研修を、ヤマト財団様より玉ねぎ塾の機会を頂き、ソフト面でも向上していく計画を立てています。